映画に浸る。

映画の話。

【映画】ヘラクレス

シンプルに、王道!

 

2014年に上映された、ドゥエイン・ジョンソン主演の「ヘラクレス

正直、私はまだ俳優の名前とかに詳しくないんですよ。

映画見たときに、なんか見たことある顔だなーと思って調べたら

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あー!この人かぁ!髪の毛があるから気が付かなかった(笑)

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相変わらず筋肉量やばいですね!でもこれで名前と顔はしっかり覚えられました。

 

物語はいたってシンプルで、ゼウスと人間の子供であるヘラクレスが人間界で大暴れします。あらすじを見ると、ヘラクレスは〈12の難行〉を成し遂げ伝説となったあと、金のためだけに戦う傭兵となってギリシャをさまよっていた、というようなことが書いてありますが、別に最初のほうも悪人としては描かれてないです。普通に悪人を倒してましたからね。

 

で、その後も、とある王国を救うために傭兵として敵軍勢と戦います。相手は妖術を使うレーソスという人物。言葉巧みに人を惑わし操って、半人半馬のケンタウロスという化け物を従えており、レーソスを倒せるのは並の人間ではなく神だけだというのです。ほんまかいな、と突っ込みたくなるような情報ですが、正直この辺を観ていたころはまだこの世界には魔法とか妖術が存在するのか?と疑問を持ちながら観ていたので、割と先の展開を楽しみにしていました。

物語が進んでいくと、あぁ、やっぱりそういう展開なのねってくらい大きなひねりもなくいたってシンプルなものですが、王道だけあって話の筋は通っているので無理やり感はないです。そのへんは好評価ですね。

 

ヘラクレスは単独ではなく、仲間を数名従えています。こいつらもみんないいやつで、中にはヘラクレスの甥の口先男がいるのですがこいつがまぁまぁ面白いやつです。戦闘要員ではなく、ヘラクレスの伝説を周りに広める、いわゆる広報役みたいなもんで、ヘラクレスたちも、もっと大げさに話せと楽しんでる様子が微笑ましかったです。あと預言者のゆるい感じのキャラもかなり好きで、死ぬのか生き残るのか一番に気なってました(笑)

 

映画自体はめっちゃ面白いかと言われればそうでもないのですが、ドゥエイン・ジョンソンの鍛え上げられた肉体から繰り出されるアクションは見ごたえがありますし、最後にはちゃんと悪を滅ぼしているのでスッキリした感じで終わります。この作品は、ヘラクレスが神の血を引き継いでいるからといって超人的な不思議な力を使うこともなく、肉弾戦に徹底していたところがよかったんだと思います。

 

というわけで、難しく考えずシンプルなアクション映画が観たいときなんかにはちょうどいいかもしれませんね。

【映画】ジュラシック・パーク

時代を超えて、蘇る

 

アマゾンプライムビデオでの視聴です。

1993年の映画なので、もう26年も前の映画ですね(2019年現在)

なんで今更、しかも初投稿でこんな古い映画のレビューを書くかというと

ジュラシック・ワールド」を見て、その前身になるジュラシック・パークってどんな映画だったっけ?と思って見直したからです。

(ついでに関連作品もⅢ以外は全部見た)

子供のころに見た覚えはあったけど内容はほとんど覚えてなかったのでちょうどいい機会なので改めて見返してました。

ちなみに2019年4月9日現在、ジュラシック・パーク系としては

ジュラシック・パーク

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク

ジュラシック・パーク

ジュラシック・ワールド

ジュラシック・ワールド/炎の王国

の5作品があって全部アマゾンプライムで視聴できるようになっています。

 

ジュラシック・ワールドの感想はまた別の機会に語るとして、第一作目のパークは

めちゃくちゃ面白い!

 

CGのリアルさとかは今の技術のほうがはるかに発達してるけど、全然不自然さを感じさせないし、俳優さんたちの演技力もあって本当に目の前に恐竜がいるような迫力があります。

というか、映画の面白さは技術うんぬんよりもやっぱり演出面によりますね!

恐竜に襲われるんだから当然ハラハラドキドキはするんだけど、緊張感を恐竜だけに頼ってないし、恐竜のシーン自体もかなり丁寧に作ってる感じがします。

 

しかも登場人物は基本的に全員好感が持てます。
パークの創設者、ハモンドはちょっとヤバいおっさんなので例外ですが、他の登場人物は全員が良識人で、こいつ腹立つな~ってキャラがいません。
主役のアランは、当初こそ子供は嫌いだと言って生意気な子供にいじわるな発言をしますが、パークで知り合ったハモンドの孫たちに対しては父親のように親身に接しています。役柄的に必然、彼は子供たちを守る立場にあるのですが、わざとらしい必死さとか義務感とかそういうのをまったく出してこない。気がついたら彼らの間に絆ができていたって感じで、見ている側としても自然に受け入れられるキャラクターになっています。

 

子供は二人、姉と弟がいるのですが、お姉ちゃんの演技、すごすぎます。恐怖の表情がうますぎ。みんなうまいんだけど、この子が恐怖するシーンは本当に怯えてるように見える。弟はどっちかというとあんまり怖がらないんですよね。冷静というか、勇敢さともちょっと違う、恐怖さに対する実感があまりない感じ。好奇心も強いし、子供らしさなんでしょうか?

 

それと、本作には明確な悪役が存在しているけど、悪役が死ぬシーンもかなりいいです。

ちゃんとひどい目にあってる(笑)

丁寧に恐怖感を与えて殺してる感じが、個人的に高評価です。

(その点、ワールドは雑だったんですよね…)

 

ちなみに本作で私が一番好きな人物は、次回作で主役を務めることになるイアンです。いい男ですねー!発言はしっかりしてるし、行動も男前だし、芯を持った男って感じ。

 

この映画を最初に見たとき、ジュラシック・パークを創ったハモンドは頭のネジの飛んだおっさん程度にしか思ってませんでした。ただ、もう一回見直してみたら、やっぱりネジは飛んでるんだけど、純粋な人なんだなっていう印象に変わりました。

よくある金儲け目的とかでもなくて、純粋にみんなを驚かせたいという思いでパークを創り、まやかしではない本物の世界を創ることを夢みています。ただ、そっちに頭が行き過ぎて危険性とか安全管理には全くと言っていいほど頭が回ってないのが問題なんでしょうね。しっかり管理できる人が近くにいたらジュラシック・パークの実現もあるいは夢ではなかったのかもしれません。

が、しかし。

安全管理ができないパターンは次回作以降もずっと引き継がれていきます。

もはや伝統芸。(さすがに、いい加減にしろって思う)

ハモンド自身も今回、これだけの失敗をしたにもかかわらず、まだ成功を夢見てますからね。彼らの辞書に「反省」の二文字は載っていないのでしょう、きっと。

 

とまぁ、長々と書きましたが。

「恐竜のいる世界」を創るという壮大なスケールのジュラシック・パークという事業は失敗に終わりましたが、この映画は間違いなく大成功といっていい一作です。

一つ一つの展開が今見ても新鮮だし、ずっと緊張させられっぱなしでした。

ここまで完成された世界観を創るのもなかなかできることではないように思います。

正直、ジュラシック・パーク系の映画はこの第一作目がすべてで、あとはおまけのような気さえします。「ジュラシック・ワールド」は面白くないわけではないけど、本作に比べると物足りなさを感じますからね。

 

見てない人は今から見ましょう!

「ウェルカム・トゥ・ジュラシック・パーク!」